メロンの栄養と健康効果

メロンの基礎知識

 

高級フルーツの代名詞と言えば「メロン」を想像する人が多いかと思います。栄養価も高いメロンは、間違いなく人気果物の代表でしょう。

 

ヨーロッパでのメロンの歴史はかなり古くて、古代エジプトや古代ギリシャでもメロンの一種が栽培されていたようです。ただし、メロンは暖かい地方でしか栽培できない果物なので、気候が適していない北ヨーロッパ地域では、14~16世紀以降になってようやく栽培が行われるようになったといわれています。

 

日本で温室メロンが生産されるようになったのは大正時代からで、ただし、弥生時代にはメロンの仲間である「マクワウリ」はすでに栽培されていたようです。日本各地の遺跡では、土器とともにマクワウリの種も見つかっています。

 

農林水産省では、メロンはウリ科キュウリ属の「果実的野菜」として分類していますが、スイカ、イチゴと共に一般的には果物として認知されています。

 

メロンは品種もいろいろありますが、基本的には果肉の色で「赤肉系」、「青肉系」、「白肉系」という分類がされています。赤肉系で知られているのは夕張メロンやクインシーメロン、青肉系ではアールスメロンやアンデスメロンが有名です。白肉系は少数派ですがホームランメロンなどが出回っています。

 

また、網の有無というのもメロン独特で、これは「ネット系」、「ノーネット系」で分けられます。ネット系メロンというのは、果肉が成長過程で果皮よりも大きくなろうとすることで果皮にひびが入ってしまうのです。このひび割れをふさごうとするのでコルク層がネットのようになるわけです。皆さんもご存知の通り、一般的にネットの模様が均等であるものが良品とされて商品価値も高くなっています。